インデックス投資と高配当株投資、両方やっている私が本音で語る【なぜ”二刀流”なのか】

「インデックスか、高配当か」——投資を始めると必ずぶつかるこの問い。私の答えは「どちらも」です。
2017年から投資を続けてきた30代会社員が、なぜ二刀流にたどり着いたのか。失敗談も含めて正直に書きます。

1. 最初はインデックス一本だった——2017年のつみたてNISAとの出会い

投資を始めたきっかけは、2017年に「つみたてNISA」という制度を知ったことです。当時の私は投資について何も知らず、「老後のお金が不安だけど何から始めればいい?」という状態でした。

調べていく中で、インデックス投資という考え方に出会います。市場全体に分散投資する低コストのインデックスファンドを毎月積み立てれば、長期的には右肩上がりになるという理論は、当時の私にとって「これしかない」と思えるほど納得感のあるものでした。

インデックス投資の基本
日経平均やS&P500などの指数に連動するファンドに積み立て投資する方法。個別銘柄を選ばず「市場全体を買う」ため、手間が少なく長期投資に向いている。

2017年からeMAXIS SlimシリーズとS&P500インデックス・ファンドへの積み立てをスタート。毎月決まった金額を自動で積み立てるだけ。これが私の投資の原点です。

2. 3年続けてわかった「インデックス投資の違和感」

2017年から約3年間、インデックス投資だけを続けました。この間、資産は着実に増えていきました。数字の上では成功していたと思います。

ただ、2020年頃に一つの「違和感」を覚えるようになりました。

資産は増えているのに、今の生活が豊かになっている実感がまったくない。数字が増えても、それは「30年後の自分のお金」であって、今日の自分には関係のない話のような気がしていた。

インデックス投資の弱点は、「将来のお金を増やす仕組みであること」です。長期投資が前提なので、基本的には売ってはいけない。つまり、資産が増えていることは頭ではわかるのに、今日の生活に何の変化もない。

これは投資手法の優劣ではなく、「お金との向き合い方」の問題だと今なら思います。でも当時の私には、インデックス一本では何か足りないという感覚がありました。

3. 高配当株投資を始めた理由——お金が”見える”という感覚

そんな時期に、ネットで「高配当株投資」という考え方を知りました。配当金という形で、株を保有しているだけで定期的にキャッシュが入ってくる投資スタイルです。

最初に惹かれたのは、「結果がすぐに見える」という点でした。インデックス投資では30年後に答えが出る。でも高配当株なら、四半期ごとに配当金という形で「投資が機能している証拠」が目に見えます。

また、高配当株投資を始めて気づいたもう一つのメリットがあります。それは「経済の勉強が自然とできる」こと。自分がお金を投じた企業の決算、業界動向、金利の変化……。当事者として見るニュースは、以前とは全く違う解像度で頭に入ってくるようになりました。

4. インデックス×高配当の二刀流にたどり着くまで

「高配当株に乗り換えよう」ではなく「インデックスを続けながら高配当株も始めよう」という選択をしたのには、理由があります。

インデックス投資の積み立ては、一度止めると複利の恩恵が薄れます。「将来のお金」と「今の豊かさ」は、どちらかを捨てる必要はない。役割が違う2つの投資法を、役割通りに使えばいいと気づいたのです。

私の二刀流の役割分担

🏦 インデックス投資(つみたてNISA/新NISA・特定口座)
→ 老後・10〜20年後の資産形成。売らない。ほったらかし。

💴 高配当株・増配株(新NISA成長投資枠)
→ 今から少しずつ増える配当収入。生活の豊かさと投資の実感。

5. 私のポートフォリオ設計思想——なぜ90銘柄に分散するのか

現在、新NISA成長投資枠で約90銘柄の日本株を保有しています。「多すぎる」と思う人もいると思います。私なりの設計思想を説明します。

ディフェンシブ株を半分に保つ

景気に左右されにくい生活必需品・通信・電力・食料品などのいわゆる「ディフェンシブ株」をポートフォリオの約半分にしています。NTT、KDDI、アサヒなどがその中心です。暴落局面でも配当が維持されやすく、精神的な安定にもつながります

業種の偏りを意識する

残りの半分は、金融・素材・製造・商社・ヘルスケアなど複数のセクターに分散しています。三菱UFJ・三井住友といったメガバンク、伊藤忠・丸紅・三井物産・三菱商事の総合商社、武田薬品・アステラスなど医薬品まで、特定の業種に集中しすぎないよう意識しています。

下げた銘柄を買い増す「つまみ食い」戦略

毎月50〜100万円のキャッシュを常に確保し、一時的に下落した優良銘柄を買い増しています。KDDIが不祥事で10%急落した時も、「ファンダメンタルズは変わっていない」と判断して買い増しました。こうした機動的な動きをするためにも、キャッシュポジションは重要です。

最終的には100銘柄で運用する予定

現在90銘柄。将来的には100銘柄を目安に、その中で入れ替えながら運用していく予定です。「銘柄数を増やすことが目的」ではなく、「リスク分散と配当の安定」が目的です。

6. 結論:どちらが正解ではなく、両方が正解

「インデックスか高配当か」という問いに、私は「どちらも」と答えます。ただし、それは優柔不断ではありません。

インデックス投資は「将来の自分へのプレゼント」。毎月積み立て、売らずに待つ。複利の力を信じて続ける。

高配当株投資は「今の自分への還元」。配当金という形で、投資が生活に直接つながっている実感を持ちながら続ける。

どちらが欠けても、私には続けられなかったと思います。将来だけを見すぎると今がつらい。今だけを見すぎると将来が不安。その両方を満たすのが、私の「二刀流」投資スタイルです。

(※投資は自己責任でお願いいたします。株価や配当利回りは執筆時点のデータを基にしており、将来の成果を保証するものではありません。)