東京海上がバークシャーに選ばれた。含み益+42%でも「冷静に持ち続ける」と決めた理由

2026年3月23日、東京海上ホールディングスバークシャー・ハサウェイ資本業務提携が発表されました。翌日はストップ高、翌々日も急伸。私はこの銘柄を2021年から保有し続けています。含み益が42%を超えた今、正直な気持ちと長期投資家としての判断を書きます。

1. 私が東京海上を買い始めた話——2021年、割安放置時代の記憶

今でこそ「バークシャーに選ばれた銘柄」として注目されていますが、私が東京海上を最初に買ったのは2021年頃のことです。きっかけは、高配当株を調べていた際にいくつかのブログで「おすすめ」として紹介されていたこと。当時の配当利回りは4%を超えており、PBRなどの指標を見ても明らかに割安な水準で放置されていました。

これまでの流れ。

2. 今回の提携、何が起きたのか【事実整理】

今回の出来事を事実ベースで整理します。

東京海上側にとって最大のメリットは「バークシャーのM&A情報網へのアクセス」です。同社はすでに2015年に米HCCインシュアランスを約9,000億円、2020年に米ピュアグループを約3,300億円で買収するなど、海外M&Aを成長エンジンにしてきました。バークシャーとの提携によって、次の大型案件の質とスピードが格段に上がることが期待されます。

3. 覚書の中身——バークシャーに課された「5年間の制約」

今回の提携には、あまり大きく報道されていない重要な条件が含まれています。それが「競合他社への提携禁止」条項です。

📋 提携覚書の主な条件

  • 提携期間は10年間
  • 最初の5年間は、バークシャーがMS&ADSOMPOなど東京海上の競合損保と同様の契約を結ぶことができない
  • バークシャーの保有比率は、東京海上の取締役会の事前承認なしに9.9%を超えられない

この条項は、高配当株投資家の視点から見るとかなり重要な意味を持ちます。

私がポートフォリオに第一生命とオリックスをセットで持っている理由の一つも、ここにあります。損保・生保・金融サービスと役割を分けて分散することで、どんな外部環境の変化にも対応できる構造を作っています。

4. ストップ高を見て、私は何も感じなかった話

正直に書きます。翌日のストップ高をニュースで確認した時、私の感情はほぼ動きませんでした。

「あ、上がったんだな。でもまあ、これからも安心して持てる株だな」——それだけでした。売ろうとも、追加で買おうとも思いませんでした。

これは冷淡なのではなく、「株価を見て売買判断をする投資」をしていないからです。私が東京海上を買った理由は「配当金を長期で積み上げたいから」。その目的に対して、今回のニュースが何かを変えたわけではありません。むしろ、バークシャーが選んだという事実は「投資シナリオの正しさが確認された」程度の意味しか持ちません。

高配当株投資は、このくらいの感情的な距離感が長続きする秘訣だと思っています。株価に一喜一憂していたら、10年・20年は続けられません。

2026年最新版:新NISAで「ガチホ」確定!永久保有したい最強の高配当株10選

5. 含み益+42%でも売らない3つの理由

6. 保険株3社(東京海上・第一生命・オリックス)均等保有の考え方

私のポートフォリオには、保険・金融関連として3つの銘柄を均等に持っています。

銘柄私の保有理由と位置づけ
東京海上HD(8766)損保国内トップ。海外M&Aによる成長が続く。今回の提携でさらに加速。増配の継続実績が最も厚い。
第一生命HD(8750)生保大手。米国子会社「プロテクティブ」を通じた海外収益が拡大中。金利上昇局面で運用益が改善しやすい構造。バークシャーの競合制限の対象外。
オリックス(8591)保険に加え、リース・不動産・インフラまで幅広い事業を展開。高い事業多様性がディフェンシブ性につながっている。

均等保有の狙い
損保・生保・総合金融という異なる性質の3社を均等に持つことで、金利環境・自然災害・景気サイクルなど、どの局面の変化にも対応できるようにしています。どの会社も「投資シナリオが崩れない限り、配当を積み上げる目的で機会を見て買い増す」という同じルールで運用しています。

1.5兆円の「黄金の島」:オリックスと大林組が握る大阪IRの勝算―IR・カジノシリーズ①

7. 結論:株価より配当金を見る

「含み益+42%で売らないのは欲張りでは?」という声もあるかもしれません。でも私の答えはシンプルです。

私はこの株を「売って利益を確定するもの」として買っていません。配当金を毎年受け取り続けるために買っています。その目的が変わらない限り、株価がどう動いても売る理由はありません。

2021年に4%超の利回りで買い始め、新NISAで持ち直し、今では「世界最高の投資家集団が選んだ会社」になりました。長期投資とはこういうものだと、改めて実感しています。

(※投資は自己責任でお願いいたします。株価や配当利回りは執筆時点のデータを基にしており、将来の成果を保証するものではありません。)